「部分痩せ」は幻想か
- 2014/4/10
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「部分痩せ」は特に女性の方々にとって興味関心の高い項目であると言えます。
バストのサイズはキープしたまま、ウェストやヒップ等の気になる部分だけのサイズダウンを図りたい…。
その様な目的を持ってフィットネスクラブにてその気になる部位を鍛える事が出来るマシンを使う。
と言った光景は日ごろからよく見かけるものだと思います。
今回はその部分痩せが可能かどうか、私個人の指導経験と減量体験からお話をしたいと思います。
なぜダイエットをすると、バストのサイズが減るのか?
女性にとってダイエットをしてバストのサイズが減少する事は、非常に避けたい事であると思います。
私もダイエット目的のクライアントの方とのカウンセリングの際、ほとんどの方がこの事を話されます。
なぜ、バストのサイズは減るのでしょうか。
それは、脂肪組織がバストを形成するパーツの一つであるからです。
全身から体脂肪が減れば、少なからずバストからも脂肪組織が減少します。
しかし、それ以上に減る部位があります。それは、「背中」です。
背中の脂肪が減れば、メジャーで計測する「胸囲」のサイズが減少します。
もしバストの周辺の脂肪組織がほとんど減らず、背中だけが大量に減ったとしたら、
胸囲のサイズは減少し、下着を着けた際に胸のカップ部分に隙間が生まれます。
その隙間を見て「胸のサイズが減少した」と錯覚を覚える可能性もあります。
お腹周りだけをへこませるためには?
お腹周りは性別を問わず多くの方が部分痩せを求める部位です。
特に男性の場合はお腹周りに脂肪が蓄積しやすい傾向にあるので、
お腹周りだけが異様に突出してしまう方もいらっしゃったりします。
こういった方の場合は適切な食生活を獲得する事により少しずつお腹はへこむ傾向にあります。
ただし、腹筋運動をするだけではなかなかへこまないと思いましょう。
腹筋運動を繰り返す事によって腹部の脂肪組織を減らす事はあまり期待出来ません。
有酸素運動を多くやっても減らないケースもありますので、食事・トレーニング・有酸素運動の併用が必要でしょう。
ちなみに女性の場合は子宮や卵巣と言った「守らなければならない組織」がある関係で、
男性と比較するとなかなか減らない傾向にあります。それだけ本能は強いと言う事です。
お腹が締まっている人はそれだけの努力を継続しているとも言えるでしょう。
二の腕の「振袖」は少なく出来るのか?
これは女性の方は気になる項目であると思いますが、
体脂肪が減少すれば、確実に腕のサイズはダウンしますが、二の腕の脂肪は減りにくいです。
それは、「腕の衝撃で肋骨が折れる事を防ぐ」機能があるからです。
一度気をつけをしてみましょう。腕や肘の関節が身体に衝突します。
もしこれが勢いがついて高速であったら、衝撃で肋骨や腕の骨そのものにダメージが加わります。
人の身体はこのリスクを減らすために二の腕周辺に脂肪を蓄えて「盾」を作ります。
その盾を減らすためには、腹部同様根気強さが求められるはずです。
まとめ
私の今までの指導経験からすると、部分痩せは難しい傾向にあります。
適切な食事と、確かな知識と経験を持った指導を受ける事が重要ではないかと思います。