目的に合わせた有酸素運動と筋トレのバランスについて
- 2015/1/14
有酸素運動と無酸素運動。
それはお互いが逆の性質を持つものであり、陰と陽のような関係にあります。
しかし、スポーツ活動においてはそのどちらも求められる競技もあったりします。
今回は運動目的に応じた有酸素運動と筋トレのバランスの取り方についてご紹介します。
目次
とにかく重い重量を持ち上げたい場合
ベンチプレスやスクワットで自己ベストを更新する事を目的としていたり、
重量挙げの様な高重量でのトレーニングを主体としている方の場合は、
有酸素運動をする事でその目的が達成されづらくなる可能性があります。
その理由としては、運動様式の違いにあります。
重い重量を持ち上げる動作は、「短い時間で一気に力を発揮する」運動で、
有酸素運動はその逆の「長い時間継続的に力を発揮する」運動といえます。
二兎を追うものは一兎も得ずの状態になってしまう可能性があるので、
有酸素運動の時間が長くなり過ぎないよう気をつけましょう。
パワーリフティング・重量挙げの競技等で体重制限があるのであれば、
食事で体重のコントロールをする事をおすすめします。
筋肥大(筋肉を大きくする事)を徹底的に行いたい場合
筋肉を大きくし、体重を増やしたいと言う目的の場合も、
先述のものと同じく有酸素運動の量は極力少ない事をおすすめします。
筋肉を大きくする事と同時に脂肪を燃焼する事は非常に困難を極めます。
ボディビルダーが意識して筋肉量を増やす時期は、体脂肪が増える事を気にしません。
とにかくひたすら鍛え、消化能力の限界まで食べるの繰り返しをします。
筋肉をつけてから食事の調整で体脂肪を減らした方が実は効率的だったりします。
なので、筋肥大が目的の場合もひたすらトレーニング・有酸素はやっても短くがポイントです。
ダッシュ動作が多いスポーツを行っている場合
ダッシュを繰り返すスポーツをしている方は、同じペースで動き続ける有酸素運動を行ったとしても、
実際のスポーツに生きる持久力を獲得する事が難しい可能性があります。
ハイペースとスローペースを繰り返すような感じで有酸素運動を行うと良いでしょう。
筋力トレーニングについては、インターバルを意図的に短くして体内に疲労物質が蓄積しても動き続けられる。
そういうトレーニングを選択すると実際のスポーツに生きるトレーニングに繋がります。
マラソンやトライアスロンなどのスポーツを行っている場合
長時間動き続けるスポーツを行っている方は、確かに長時間動き続ける練習も必要ですが、
筋力トレーニングを疎かにしている人が結構多いのが実情です。
スクワットや腕立て伏せ・体幹部のトレーニングなどが良い姿勢で行えなければ、
フォームが安定して保てなかったりする可能性があります。
有酸素運動のボリュームが軽めの日などに筋力トレーニングを行うなどしてみましょう。
まとめ
各競技や目的に応じて有酸素運動と筋力トレーニングのバランスは大きく差があります。
運動生理学などの理論に基づいた戦略的なトレーニング計画が出来るトレーナーに
トレーニングプログラムを組んでもらう事が最も効果的であると言えます。